より身近に、楽しく。趣味から仕事まで、私たちの生活に新風を巻き起こすドローンの存在は頼もしい限りです。
特に基礎知識を学び終えたばかりの初心者さんにとっては、今が一番ドローンに興味のあるとき。時間が許せばドローン片手に飛行ポイントへGO!と走り出したいところですが、ちょっと待って。せっかくですからドローンのプロが日常的に使っているアイテムをチェックしてみませんか?
備えあれば憂いなしの必須アイテムから、現場で役に立つ便利グッズまで「あって良かった」を一気にご紹介します。
目次
- 1 MicroSDカード【必須アイテム】
- 2 風速計【必須アイテム】
- 3 PLフィルターとNDフィルター【初心者におすすめ】
- 4 ランディングパッド【あったら便利】
- 5 プロペラガード【初心者におすすめ】
- 6 プロポネックストラップ【あったら便利】
- 7 双眼鏡【あったら便利】
- 8 偏光サングラス【初心者におすすめ】
- 9 ドローン飛行中看板【あったら便利】
- 10 ドローン操縦中ベスト【あったら便利】
- 11 予備バッテリー【必須アイテム】
- 12 セーフティバック(バッテリー保管用)【必須アイテム】
- 13 予備プロペラ【初心者におすすめ】
- 14 モニターフード【あったら便利】
- 15 エアダスター【あったら便利】
- 16 ノートパソコン【あったら便利】
- 17 ドローン運搬用ハードケース【あったら便利】
- 18 安全で、合理的で、快適なドローン操縦のために
MicroSDカード【必須アイテム】
空から映像が撮れるドローン。データを保存するのに必要なのがこのMicroSDカードです。基本的には各ドローンが推奨するMicroSDカードを備え付けのカードスロットルに差し込むのですが、表記されている推奨メーカーの種類も多く、いまいち分かりづらい場合もあります。そのため、ここでは、カード購入時に注意する点をお伝えいたします。
容量に加え「スピード仕様」をみる
動画の記録には、記録容量も大切ですが映像をカードに書き込むスピード指標が重要になってきます。これが非推奨のカードの場合、動画の保存がされないなどのトラブルが発生します。
スピード指標は、SDスピードクラスとUHSスピードクラスのふたつがあります。メーカーによって異なります。
SDスピードクラスの場合は、カードに「(CLASS)10」の表記があるもの、UHSスピードクラスの場合は「3」の表記があるものがおすすめ。容量は32GBを数枚ストックし、約20分のフライトで1枚消費と考えると分かりやすいかもしれません。
大容量のカードにたくさん記録することも可能ですが、ドローンは墜落させるとデータ紛失も起こり得ますので、容量に関わらずこまめなSD交換・バックアップが必要です。
ちなみに、4Kや5.6Kで撮影できるスペックのドローンを使うプロの場合、容量は最低でも64GB、128GBを使用しています。必要に応じて準備しましょう。
動画ではなく画像撮影のみの場合はスピードクラスは重視せずとも大丈夫です。
参考:microSDカードはこちら
風速計【必須アイテム】
風を制する者はドローンを制する。といっても過言でないほど、ドローンを飛ばすにあたって風は特に気を使うべき対象です。
国土交通省が提唱する無人航空機飛行マニュアルには、「5m/s以上の突風が発生するなど、無人航空機を安全に飛行させることができなくなるような不測の事態が発生した場合には即時に飛行を中止する」との記載もあります。
一般的に5m/sという風は、時速18kmを指し、概ね、自転車で普通に走っているときに感じる風だと言われています。実際に体感すると分かりますが、特に初心者では、この5m/sで飛ばすのはかなり勇気がいることでしょう。
まったく風が無い、あるいは微風の場合なら測るまでもないのですが、風がある時には5m/s以下かどうかを知るための風速計は必需品。まずは持ち運びがしやすく安価なものでOKです。
ただし、建物や木々で風が遮られる低空と上空では風の強さが異なります。たとえ低空の数値が4m/sくらいだったとしても、上空では5m/sを超える突風が吹くこともあるので注意が必要です。
手軽にプロペラ式
プロペラ式は搭載したプロペラで風を受け、その回転速度で風速を測るタイプです。価格が最もリーズナブルで持ち運びに優れた小型タイプも多い点がメリットです。
参考:風速計はこちら
スマートフォン連動機能も
スマートフォン連動機能を搭載した風速計もあります。メリットは、専用アプリを使ってデータ管理ができるなどデジタル機能が使える点。また、専用アプリをインストールしたスマホのイヤホンジャックに装着して使用できる風速計もあります。
参考:スマートフォン連動風速計はこちら
PLフィルターとNDフィルター【初心者におすすめ】
当ドローンスクールでよくいただくお悩みがあります。それは、「撮った動画がなんだか映えない」というもの。ドローンを飛ばし、期待に胸を膨らませて動画のチェックをしたけれど、なんだか目で見えていた風景よりも地味だったり臨場感がなかったり。
ドローン初心者は、機体の種類にもよりますが撮影をオートで行うことが多いと思います。
ですが、もし、ワンランク上の動画を撮りたいと願うなら、オート機能に頼らない「フィルターを駆使した動画撮影」に切り替えてみることをおすすめします! これまでの動画とは違った変化が起こるはずですよ。
こんな悩みを解決・NDフィルター
NDフィルターは「ニュートラル・デンシティー・フィルター」の略語で、色味を変えずに写真の光量を下げるフィルターです。このフィルターがあることで次のような動画の失敗を防ぐことができます。
・日中撮影した動画内の一部または全体が白くなってしまう
・水など絶えず動いている被写体が不自然にカクついて滑らかさがない
よく、カメラを操作する上で、「絞り」や「シャッタースピード」といった言葉を聞くことがありますが、ドローンのカメラの場合、「絞り」が固定になっている機種もあります。この場合NDフィルターで光の量を調整しなければならない場合があります。滑らかな動画を撮ろうとすれば、シャッタースピードは遅くしなければなりせんので、NDフィルターで光の量をコントロールします。
参考:NDフィルターはこちら
こんな悩みを解決・PLフィルター
いっぽう、次のようなお悩みに最適なのがPLフィルターです。
・川や湖の水面が上手く撮れない。
・水面にやたら光の反射が入り込んでしまい、透き通った映像にならない。
PLフィルターは水面に映る光の量をコントロールすることができます。被写体からの反射光を除去し、水面本来の色彩を表現したい場合に効果を発揮します。
ただ、水面に対しての効果的な角度もあるので、まずは練習しながらコツを探してみましょう。
たとえば当スクールがある栃木県鹿沼市近郊は滝も多く自然も豊かなので、日々フィルターでの練習をしています。そうしたおすすめスポットを探して練習することが上達の近道です。
参考:PLフィルターはこちら
ランディングパッド【あったら便利】
皆さんは、屋外でドローンを飛ばしますか? はいと答えた方は、このランディングパッドを使用してください。
理由はシンプルで、離着時に舞う砂利や石からドローンを守ってくれます。高価なドローンを故障させないためにも一つあると大変便利です。
飛ばすドローンの種類によってパッドの大きさも変わりますので、ドローンに合ったサイズのパッドを使いましょう。
参考:ランディングパッドはこちら
プロペラガード【初心者におすすめ】
ドローンは接触に弱い機器です。特に初心者の場合、操作を誤ったり風に流されたりして木や壁に接近してしまうことがあると思います。そんな時、プロペラが障害物に触れればバランスは崩れ、ドローンが落下してしまう恐れも…。こうした事態を防ぐため、プロペラガードを装着しておくと安心です。
また、プロペラガードをつけたドローンはその分大きく見えるので見やすいメリットもあります。
プロポネックストラップ【あったら便利】
ドローンを操縦するためのコントローラー・通称「プロポ」。その名の通り、ドローンを飛ばす際、プロポを首から下げるためのストラップが、このプロポネックストラップです。
一眼レフカメラなど、大きいカメラは落下防止のためにネックストラップをかけます。それと同じで、プロポを守りつつ、かつ、両手がフリーになる点がメリットです。
参考:プロポネックストラップはこちら
双眼鏡【あったら便利】
当たり前のことですがドローンは離れた場所に飛ばすことができます。
しっかり捉えようと高価で重い双眼鏡を使うより、コンパクトで低倍率、そして広い実視界を得られる双眼鏡があると重宝します。
初心者の場合、折りたためて値段もリーズナブルなものを。
参考:双眼鏡はこちら
メガネをかけている人は、「アイレリーフ」の項目の数字に注目してください。アイレリーフが14㎜以上ならメガネをかけたままでも問題なく使用できます。
参考:メガネの人向け双眼鏡はこちら
偏光サングラス【初心者におすすめ】
眩しさにドローンを見失うことほど、怖いことはありません。夏場や日差しの強い日は、ドローンの目視を裸眼で行うには限界があります。
そこで登場するのが偏光サングラスです。ただのサングラスではなく、「偏光」サングラスをおすすめする理由は、紫外線や照り返しによる反射光など、有害な光だけを取り除き、目に優しい光だけを透過させることができるから。かけて真っ暗に見えるのではなく、必要な光はそのまま通します。
目はドローン操縦の要であり安全にも関わってくるので、偏光レンズに定評のあるメーカーのものを選べば、より良いドローンライフが楽しめること請け合いです。
参考:偏光サングラスはこちら
ドローン飛行中看板【あったら便利】
ドローンのフライト現場に、第三者が飛行エリアに立ち入らないよう周囲にフライトエリアを明示するための看板。
現場周辺や通路などに看板を立てておくことで、ドローンの衝突事故を未然に防止する安全対策のために必携の製品です。
参考:ドローン飛行中看板はこちら
ドローン操縦中ベスト【あったら便利】
外部の人たちに「ドローン操縦中」であることを一目で伝えることができるアイテムです。お互いの安全を守ります。ダウンジャケットなどの上からかぶることを考慮し、寒い季節に使う場合には大きいサイズを選ぶと便利です。
これだけ分かりやすいベストを着用するのですから、ドローンスクールで基礎を学ぶことはもちろん、無人航空機操縦者技能照明を取得しておくことが必須ですね。
参考:ドローン操縦中ベストはこちら
予備バッテリー【必須アイテム】
ドローンは想像以上にバッテリーを消耗します。予備バッテリーを持たずに出かけて、数十分で終わってしまったなんてことがないように事前に機種毎の最大飛行時間を確認したうえで予備バッテリーを購入しておきましょう。
30分以上飛行できないものもあります。事前に飛行可能時間を確認しておきましょう。
※予備バッテリーは純正のものがベストです。
セーフティバック(バッテリー保管用)【必須アイテム】
予備バッテリーが必要と先に書きましたが、ドローンのバッテリーはリポバッテリーと呼ばれるリチウムイオンポリマーバッテリーが使われます。複数の予備バッテリーを用意したのはいいけれど、適当な袋に詰めて雑に扱って火がでてしまったという事例もあります。
リポバッテリーは衝撃に弱いので取り扱いにも気をつけてください。
予備バッテリーを運ぶときは安全を考慮し、難燃性素材のセーフティバックを利用してください。
参考:バッテリー セーフティーバッグ大容量収納用ケースはこちら
バッテリー セーフティーバッグはこちら
予備プロペラ【初心者におすすめ】
バッテリー同様、実はプロペラも消耗する部品です。
特に屋外では、薄いプロペラに紫外線が降り注ぐため固く劣化してしまうのが常。折れて操縦が不可能になってしまう前に、予備を購入しておくことを強くおすすめします。
モニターフード【あったら便利】
モニターを確認しながらドローンを飛ばす場合、日よけ、雨よけのためにもフードを装着すると便利です。特に屋外操縦時にはフードを使うことをおすすめします。
外光がモニターに当たると、当然、画面が反射しモニター上の映像が見づらくなります。
そこで、強制的に日かげを作るこのモニターフードを付けることで、反射を抑え、モニターに映る映像を格段に見やすくするのがこのグッズです。
安全を重視したいドローン飛行で、モニター映像を正しく確認できるという点はメリット以外にありません。機種によって形状は変わりますが、いずれの値段も安価ですので購入しやすいと思います。
エアダスター【あったら便利】
ランディングパッド同様、砂利や石、粉じんからドローンを守るためのグッズとして持っておくと便利です。
機体の中に入ってしまった細かなゴミを空気で吹き飛ばします。このとき機体の中から外へ吹きかけるのがコツです。高価なドローンを故障させないためにも、エアダスターでこまめに掃除をしましょう。
参考:エアダスターはこちら
ノートパソコン【あったら便利】
せっかく撮影した空からの映像。速やかに確認したいですよね。
また、いつまでもmicroSDカードに保存したままでは最悪の場合誤って上書きしてしまうなどのトラブルが起きるかもしれません。データの確認とバックアップを考慮して、一台、ノートパソコンを用意しておくと便利です。データ確認、バックアップ用に特化するなら基本的にオフィス系のソフトは不要にして節約するのも手。現場に持っていくならば軽量タイプがおすすめです。
参考:ノートパソコンはこちら
ドローン運搬用ハードケース【あったら便利】
最後にご紹介するのがドローン運搬用ハードケースです。
中はクッション素材、外は耐久性に優れたケースに精密機器のドローンを入れたなら安全に持ち運べるだけでなく、予備バッテリーも格納できます。防水が施されているので、突然の雨、海や湖の撮影でも安心です。
機種に応じたハードケースがあるほか、カスタマイズして使えるものもあります。
参考:ドローン運搬用ハードケース
安全で、合理的で、快適なドローン操縦のために
いかがでしたか?
ここまで読まれた方は次のように感じたのではないでしょうか?
「思ったより荷物が多いかも?」ごもっともな感想です。でも、ドローンを使って色々なことが出来るようになった本ドローンスクール出身の仲間たちは、安全、合理性、快適さを求めてこれらのグッズに辿り着きます。
一気にすべてを揃える必要はありません。安全を第一に楽しいドローンライフを送ることが何より大切ではないでしょうか。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。